2017年4月~9月に渡って開催されたガイアエデュケーション参加者の方たちの変化をレポートしていただきました。

 

今、発表を終えて思うことは、まず、自分と他の境界線をはっきりさせることに力をずっと入れていたこと、でも本当はそれは曖昧なもので、自分はあなたとは違う、こういう人間なんだって言おうとしなくて良いってこと。そのことに気付いています。深く自分を掘れば掘るほど、思っていることは、本質は他の人と一緒だし、あなたってどんな人?何を思っているのって聞かなくても分かることなのかもしれない。だから、私は弱くあっても良いし、逆にその中にすでに強さはあって、つまり、外に自分の強さを求めて自分はこういう人だと確立させなくて良いし、内を観ていくことで見つかるものなんだ、と思いました。他にも、言葉とか、モノ・コトじゃないなという感覚もあって、そういうものを私と他を分断するツールだと思っていたなとも思いました。

目に見えないものには価値がないとか、言葉にならないものは本当じゃないとか、そんなのは嘘であって、形にならないものこそ大事にしたいと思いました。なんでも決めていないと、とかその場にあまりゆだねられない、自分が確立できていないのを負のものだと思ってたけど、少なくとも、今、この瞬間は、場とか地球とかにゆだねられるようになったと感じています。こうやって、自分と他の人や環境とがすごく混ざり合ってあいまいなものになっているなという感覚のなか、じゃあ自分の役割は、ってのも同時に思っているのが実際で、コト・モノに落とし込んでいきたいという思いもあります。ただ、それを“待つ”時期をみる、というのもひとつかなと思うので、この感覚だけをまず大切にすこしずつ生きていこうかなと思います。

4月に初めてここに来たとき、自分の人生を切り開くために、どう生きていきたいのか考えてみたいということだったけど、私の思っていたのは、それこそ、名前のつくような言語化、人に伝えられるような強さだった。でも、実際9月ここまで来て、そうじゃない、逆に私はあなたであるというところにたどり着きました。どうしても線引きをしてしまうときもこれからあると思うけど、ひとりでもすこしでも、自分はあなたや目の前にあるものと混じり合っているのだという思いを持てる人や場に出会えたら、作っていけたらと思います。

今の思いはこうやって一度言葉になってしまうし、ノートに書いたことは自分の感覚から脱文脈化してしまうけど、今、確実にこう思ってる瞬間があって、そう生きたときがあったということは忘れたくないなと思いました。

(20代女性、無記名)


4/21第一回初日、ガイアエデュケーションに参加する目的を話した。私の参加目的は①理想とする社会、世界の在り方を明確にする。②どのようにそれを実現するかのロードマップ(道しるべ)を明らかにする。③それに向けて自分の果たす役割をはっきりさせる。以上の3つだった。今朝、第6回の最終日に「私のつくるコミュニティデザイン、私にできる第一歩は?」というテーマで発表した時、3つの参加の目的は明らかになり、達成したと感じている。

振り返ってみて、ガイアエデュケーションの他に例をみない特徴は3つあると考える。

①それぞれの分野で第一人者といえる素晴らしい講師陣、②アズワン・安曇野シャロムコミュニティ・藤野という、10年以上の実績をもつ特長のあるコミュニティの中で開催、③6か月にわたるスタッフと参加者同士の交流と共に学ぶ場、これら全てが相乗効果を生み、本当に素晴らしいプログラムとなった。

私の学びを列挙すると、1)家族や近い仲間たちとの人間関係で、親しさとは何か?相手の話を聴くとは?という探究の中で、まだ相手の話を聴けていないと思った。言葉になるのは、相手がその時に思ったことのほんの一部であり、相手の内側にある想いや感覚を想像して心から聴いてみるという所にはいけていないと大きな可能性を感じた。2)安曇野のシャンティクティとシャロムコミュニティで、臼井健二さん朋子さんからパーマカルチャーのデザインの実践を見せていただいたこと。3)シェアハウス洋光台の戸谷さんからトランジションタウンに基づく運営を聞き、訪問させて頂いたこと。4)藤野で榎本英剛さんから改めてなぜトランジションタウンをしてきたのか、熱い想いを聞き、藤野での様々な取り組みを小山宮佳江さんに案内して頂いたこと。5)辻信一さん、水城ゆうさん、平山恵さん、内藤正明さん、谷崎テトラさんなど、一流の講師陣からの心に響く話。平山恵さんの行動力には度肝を抜かれ、テトラさんの正確な情報は今後を考える参考になった。6)自分も「グローバル経済と私たちの暮らしや生き方」というテーマで講義をさせて頂く貴重な体験をし、その中で多くの学びがあった。7)アズワンの小野雅司さん、岸浪龍さん、そしてスタッフの熊倉敬聡さんや参加者の兼松真紀さんのお話からもたくさん学んだ。8)そして何より、進行役の片山弘子さん、北川道雄さんのリードで皆で探究するプロセスの中で自然とつながる生き方、人のための社会とは?社会をつくるとは?など様々な探究の時間の中で、自分の地元でも何らかのコミュニティを立ち上げていきたいと考えるようになった。それほど多くの刺激を頂いた。

最後に、スタッフの方々と並々ならぬ準備と、参加者ひとりひとりへのフォローや配慮、いい場をつくっていこうとする熱意に心からお礼を申し上げます。また、毎回の食事はとても美味しくて、会場は快適で、心地やすく過ごさせて頂きました。影で関わって下さった方々にも感謝致します。最後に、一緒に参加した仲間たち!スタッフも含めて一生忘れられない最高の仲間だと思っています。本当にありがとう!これからも末永くずっとよろしくね~!(50代男性、宇佐見博志)


多分、参加したはじめの頃は、何でも“自分以外の外”に原因を求めていたと思います。「~なのは、○○さんが・・・だから」、「○○さんを変えたい」という感じです。けれども、探究の時間に参加したり、仲間と話をしたりを積み重ねていくうちに、少しずつ「自分の中で何が起こっているのだろう」と自分を掘り下げる習慣がついてきました。「あのこと、モヤモヤする、自分の中に何があるのだろう」と、日常生活で感じたことを、このガイアエデュケーションの中でシェアしていくうちに、自分一人では分からなかった「気づき」をもらい、「気づいた」途端、日常も劇的に変化していきました。

半年前はたくさんの不満を抱えていた職場が、ガイアエデュケーションの学びの過程でぐんぐん変化していきました。前から目指す価値観が同じだと感じていた相手とは、一層本心で話せる間柄になってきましたし、何より1番苦手だと感じていた相手とも、本心に近いところで話ができる間柄になり、それをうれしく感じています。それでも自分の本心を見つけていくことは、簡単のようで難しくまだまだ時間がかかります。けれども本心から生きようと決めたことで、少しずつ自分の本心が自分でつかめるようになってきました。そして、それと共に「行動していくこと」も、少しずつできるようになってきました。そんな積み重ねで、半年前不満を多く抱えていた職場が、今は自分が主体となって過ごせる場となりました。同じ場所でも自分次第で、ものの見え方が全く違ってくることを実感しています。

半年間の様々な出会いによって、とてもたくさんの刺激を受けました。足りないように見えているけれど、本当は十分足りている。奪い合いの世界から分かち合いの世界へ… やっぱり私は一人ひとりが動物も植物もあらゆる命が多様性を認め合い、生かし合う、新しい世界を作りたいです。だからそのために、「今」を大切にしたいです。足りていない今ではなく、充分足りている今を、心を込めて生きていきたいと思います。今が、分かち合いの満ち足りた世界につながっている。今、私が私で在ることが、私と相手、私と相手と仲間…に伝わっていく。在り方によって、周りに影響を与えることができるような人になっていきたいです。(40代女性、無記名)